戦く梢に 誰かの影を見た気がした
いつからか
失われた言葉が 失われた光が
胸をつく様になった
遠い先から淡く照らす
儚い灯火
揺らめきに ざわめく
この心までが
信仰の色を、知っていた
目を閉ざして
失われた事に気付く
嘆きの震えを 噛み締めるしか術が無く
歌を歌う等、叶う筈もなく
届く先がなければ、何処へ逝けばいい
届ける光がなければ 何処へ遣ればいい
途方に暮れて 闇の中で立ち尽くす
溶け出す月影に 貴方の姿を見れたらと
微かな喜びは もうとうになく
今はただ 悲しみと祈りしか手元には残らなかった
失われた魂が 失われた温もりが
ただ、惜しくて
朝霧の中、捩れた希望を零落の中に
静かに立ち去ろう
たゆたう無声に たゆたう悲哀に
身を 委ねながら
歌詞をイメージして書いてみました
でも使いどころが全くないです……ね;
音楽は昔から不得意です。
かつての温もり
かつての眼差し
かつての思い出
眩しすぎては、開けない
あなたがもう居ないのだと、
目蓋を撫でるその指がもうないのだと、
僕は、僕は、確かめる事なんてできないから
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握る勇気が無かった
触れてしまえば、失われると思った
この痛みが、この苦しみが
そうして、この憐れみまでもが、費えてしまうと
落とされた雫を、拭う資格が、何処にある?
ずっと、ずっと、ただ、ただ、包む様に居たかった
ただ、それだけで良かったのだ
震える唇を、見たかった、訳ではないのに
まるで、宵闇に浮かぶ紫雲の様に。沈陽の、滲む緋の様に。
美しく、ただ、美しく、心ばかりを刺すのだ。
悲哀の色を、知っているだろうか?
貴方は、知ってしまっただろうか。
あの、切迫した嘆きの予兆の、彩を。
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